2025.10.09

空き家はなぜ早く劣化する?放置すると危険な理由と防ぐための対策

みなさんこんにちは。鹿児島市で不動産買取を専門に行っている株式会社アートホーム、買取担当の松山です。

空き家の劣化が早い理由

1. 換気がされない

人が住んでいる家では、窓を開けたり換気扇を回したりと、自然に空気の入れ替えが行われます。
しかし空き家は長い間閉め切られることが多く、湿気がこもってカビや腐朽菌が発生しやすくなります。
特に木造住宅では、湿気による構造材の腐食が進みやすく、想像以上に老朽化が早く進みます。
鹿児島のように湿度の高い地域では、この傾向がより顕著です。

2. 掃除や手入れが行われない

人が住まなくなると、掃除やメンテナンスの頻度が極端に減ります。
ホコリやチリが溜まり、それを栄養にカビや害虫が繁殖。壁紙や床、天井が劣化していき、やがて内部構造にも影響が及ぶことがあります。
また、水まわりを長期間使わないと排水トラップの水が蒸発し、悪臭や虫の侵入を招くこともあります。

3. 修繕の遅れ

雨漏りや台風による破損があっても、空き家では気づかないまま放置されがちです。
鹿児島は台風の影響を受けやすいため、屋根や外壁、雨樋などの損傷を放置すると、建物全体の劣化が一気に進行することがあります。
特に木造や古い建物では、早めの点検・修理が劣化防止のカギです。

4. 害虫・害獣・気象の影響

空き家は人の気配がないため、シロアリやネズミ、コウモリなどが侵入しやすい環境になります。
これらが柱や壁を傷つけたり、断熱材を荒らしたりして、建物の寿命を縮める原因になります。
また、海風や塩害、強風など、鹿児島特有の気候条件も外壁や金属部分の腐食を早める要因になります。

空き家を放置するリスク

1. 犯罪や災害の温床になる

長期間放置された空き家は、不法侵入や放火、不法投棄などの被害に遭いやすくなります。
また、老朽化した建物は倒壊や火災の危険があり、所有者だけでなく近隣住民にも影響を及ぼす可能性があります。

2. 資産価値の低下

手入れされていない空き家は景観を損ね、地域全体の印象を悪くします。
その結果、周囲の土地や住宅の価値まで下がってしまうこともあります。
「空き家を放置しておく=資産が目減りしていく」という意識を持つことが大切です。

3. 税金の優遇が受けられなくなる

建物がある土地は、通常、固定資産税が軽減される特例があります。
しかし、管理が行き届かず「特定空家」や「管理不全空家」として自治体から認定されると、この軽減措置が適用されなくなる場合があります。
結果的に、固定資産税が大幅に増えるケースもあります。

4. 行政による強制措置

倒壊や衛生面で危険と判断されると、行政から指導・勧告・命令が行われ、最終的には行政代執行(強制的な解体)が行われることもあります。
その際の費用は所有者負担となり、命令に従わない場合は罰則が科されることもあります。

劣化・リスクを防ぐための対策

・月1回程度の換気・通水・掃除を行う

・屋根や外壁、雨樋の点検を定期的に行う

・庭木や雑草を手入れし、景観を保つ

・害虫・シロアリの予防をする

管理が難しい場合は専門業者に委託する

特に遠方にお住まいの方は、空き家の管理を自分で続けるのが大変です。
そのような場合は、不動産会社に管理や売却の相談をするのも一つの選択肢です。

まとめ

空き家は「持っているだけ」でも、税金や管理費、そして老朽化というリスクを抱えています。
放置する前に「管理」「活用」「売却」といった選択肢を早めに検討することが、資産を守る第一歩です。

株式会社アートホームでは、鹿児島市内の空き家の買取や活用についてのご相談を随時受け付けています。
「売るべきか貸すべきか迷っている」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。

株式会社アートホーム 買取スタッフ 松山

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